NTTドコモR&Dの技術ブログです。

Difyで社内講師のキャッチコピー生成ボットを作ってみた

はじめに

こんにちは、NTTドコモ サービスイノベーション部の稲子です。 業務では主に、社内での生成AI活用の認知拡大・風土醸成​を担当しています。具体的には、自主的に生成AIを扱う勉強会を企画・登壇することで、​社内 / 自組織の生成AI活用を推進する、社内の有志の勉強会講師「GenAI講師」の活躍をサポートしています。

今年10月から新たに、GenAI講師と勉強会をしたい組織を結びつける「講師マッチング施策」を開始します。 そこで、組織側がタレントプール(講師リスト)を見て指名しやすいよう、講師の魅力を一言で表す「キャッチコピー」が必要になりました。今回は、このコピーを自動生成するアプリを、ローコード開発プラットフォーム「Dify」を使って作成しました。

アプリ作成の流れ

Difyでは以下の通り5種類のアプリがありますが、今回はシンプルな一問一答のLLMアプリを作る想定のため「チャットボット」を選びました。

  • ワークフロー(中・上級者向け):ドラッグ&ドロップの簡易性で自律型 AI ワークフローを視覚的に構築
  • チャットフロー(中・上級者向け):メモリを使用した複雑なマルチターン対話のワークフロー
  • チャットボット(初心者向け):簡単な設定で LLM ベースのチャットボットを迅速に構築
  • エージェント(初心者向け):推論と自律的なツールの使用を備えたインテリジェントエージェント
  • テキストジェネレーター(初心者向け):簡単な構成でテキスト生成タスク用の AI アシスタントをすばやく構築

pic2

今回のアプリでは以下の入力情報を元にキャッチコピーをLLMで生成します。

  • 過去の勉強会の実績
  • 誰向けにどのような勉強会をどのような工夫をして行うことができるか
  • 得意とするツール
  • 講演や研修を行う上で、最も心がけていること
  • マッチングWGへの参加動機・貢献したいこと

プロンプトは以下にしてみました。

あなたはコピーライターです。
入力された講師情報をもとに、その講師を一言で表す「通り名(講師キャッチコピー)」と、その信頼性を補足する「サブコピー」を作成してください。
勉強会の内容そのものよりも、「この人は何の専門家か?」「誰の味方か?」という**人としてのブランド**を強調してください。

# 出力フォーマット
* **講師キャッチコピー**: (15文字以内。職業名や「〇〇の専門家」のような体言止め推奨)
* **サブコピー**: (30文字以内。実績や強みを端的に)
* **紹介文**: (100文字程度)

# 入力情報
1. **過去の勉強会の実績**:
   (ここに変数を記入)

2. **誰向けにどのような工夫ができるか**:
  (ここに変数を記入)

3. **得意とする生成AIツール**:
   (ここに変数を記入)

4. **講演・研修で最も心がけていること**:
   (ここに変数を記入)

5. **マッチングWGへの参加動機・貢献したいこと**:
 (ここに変数を記入)

まずはアプリの入力となる変数を設定します。

変数を追加

「変数」の右側にある「+追加」ボタンを押し、変数の情報を記入します。

変数情報の入力

次に変数を入力し終わったら先ほどのプロンプトを「プロンプト」の入力欄にコピペし、(ここに変数を記入)の部分に変数を記入します。「/」を入力すると変数の一覧が出てきます。

プロンプトへ変数を記入

最後にアプリの実行ボタンを作成します。デバックとプレビューの下側にある「有効な機能」の「管理」をクリックします。

管理を選択

機能一覧の中で「会話の開始」をONにして、「オープナーを書く」をクリックします。

会話の開始をONにする

開始メッセージとボタンに表示されるメッセージを記入し、保存をクリックします。

開始メッセージの記入

実行ボタンが表示されるようになり、アプリが完成しました。

実行ボタンの完成

完成したアプリの挙動

では早速キャッチコピーを生成してみます。 試しにモデルを「Gemini 2.5 Pro」に接続した後、サンプル情報を入力し、「実行」ボタンをクリックします。

テスト入力
「多忙な営業の“時短”請負人」というプロフェッショナルな頼もしさがあるキャッチコピーを生成することができました。
アプリの出力

まとめと今後の展望

今回は、Difyを活用することで、講師の魅力を引き出すキャッチコピー生成アプリを短時間で構築することができました。

今後はこのアプリを活用して、GenAI講師のタレントプールを充実させ、組織と講師のマッチングを加速させていきます。 講師にとっては「自分の強みを言語化する手助け」になり、依頼する組織にとっては「自部署の課題を解決してくれるパートナー探し」が容易になる。そんな双方にとってWin-Winな仕組みを作ることで、社内の生成AI活用と、ボトムアップの業務変革をさらに推進していきたいと思います。

Difyを使えば、こうした「あったらいいな」というアイデアをすぐに形にできます。皆さんもぜひ、身近な課題解決にAIアプリを活用してみてください。