NTTドコモR&Dの技術ブログです。

【R&D FORUM 2025 出展レポート】6G×AIの取組みを出展!

こんにちは!6Gテック部の久米です。今年もNTT R&D FORUM 2025に6Gに向けた取組みを展示してきたのでご紹介します。
去年に引き続き今年もドコモからも多くの技術を展示しました。本記事ではその中から6G×AIをテーマに出展した内容をご紹介します

6G×AIブースの様子:大変多くの方に興味を持っていただきました

展示会の概要

NTT R&D Forum 2025(以下フォーラム)は、2025年11月17日~26日にかけてNTT武蔵野研究センターで開催されました。

今年のフォーラムでは、これからの社会に必要不可欠となる研究や技術を幅広く網羅する形で行われました。 技術セミナーでは、光量子技術を中心とした研究・技術が語られ、技術展示では、大規模言語型LLM「tsuzumi 2」や光ファイバセンシングに代表されるサステナビリティ、自動運転や遠隔運転のモビリティ、デジタルツイン、セキュリティ、エネルギー、宇宙や人工衛星を活用した技術など、89件の最新研究や研究成果が展示されました。

こちらからフォーラムに出展されていた各展示のリーフレットをご覧にいただけます!

www.rd.ntt

AI・ロボットと協調する6G通信の実現ブース

今回私たちは、6G×AIをテーマとした「AI・ロボットと協調する6G通信の実現」の展示内容をご紹介しました。

ドコモが考える6Gの世界観

こちらの記事で紹介しているとおり、ドコモは5つの6Gの価値を定義して研究開発や標準化活動に取組んでいます。その6Gのコンセプトを世界観とともに映像でご紹介しました。

AI-AI (AI-native Air Interface)

-さまざまな電波伝搬環境に合わせて送受信処理の最適化を行う技術-

AI-AIは昨年のR&Dフォーラムでも展示しましたが、今年は屋外実証実験を成功させ,スループット改善を確認することができ、その結果をご紹介しました。
従来の方式ではスループットが大きく落ちる環境において、一部で最大2倍のスループット改善を確認できました。

www.docomo.ne.jp

来場者の方からは、「どうしてスループットが良くなったの?」といったご質問などをいただき、多くの方に興味を持っていただきました。

AI-AIをご紹介

6G Harmonized Intelligence

-ロボット・AIの性能を最大限発揮できるネットワークサービスの実現に向けた取組み-

「6G Harmonized Intelligence」プロジェクトは、ドコモが掲げる 6G の価値の一つ 「Network for AI」の具体化に向けたプロジェクトです。
2030年代にはAIや機械、ロボットが社会の基盤となり、人と共生していくことを見据えたネットワークサービスの実現の検討を進めています。

youtu.be

今回の展示では、このプロジェクトのコンセプトロボットである「ハーモナイズドセンサレスロボット」「自律共生ロボット」を展示しました。

ハーモナイズドセンサレスロボット

「ハーモナイズドセンサレスロボット」は、アスラテック株式会社と共同開発したロボットで、本体にはセンサやカメラを搭載せず、外部に設置されたセンサやカメラを活用して制御されるロボットです。 ロボットが自分の周囲を理解する仕組みをネットワーク側で行うことで、より柔軟な動作を実現する可能性を探っています。

従来のロボットは、自身で周囲を認識し、判断し、制御することが一般的だと思います。一方で、AIやロボットが社会の中で数多く活躍する将来を考えると、ネットワークと協調した設計を取り入れることで、より柔軟な構成が可能になり、これまで以上にさまざまなシーンでの活躍が期待できます。

今回の展示では、人を検知するセンサと連携させて展示し、ロボットが周囲の人に反応して動作する様子を見ていただいたり、ロボットを触っていただきながらコンセプトをご紹介しました。

センサなどをロボット本体に搭載させていないため、ボディを柔らかい素材にすることができ、来場者の方々には、実際に見て触れていただいたことで、従来のロボットとは異なる印象を感じていただけました。その他にも、将来の人とロボットの温かみのあるコミュニケーションに期待する声もいただきました。

ハーモナイズドセンサレスロボットをご紹介。横須賀市長にも見ていただきました。

「ハーモナイズドセンサレスロボット」のデザインは、横須賀市さまのご協力をいただき、横須賀市のマスコットキャラクター「スカリン」を使用させていただきました。 また、横須賀市長にもお越しいただき、展示を見ていただきました。

自律共生ロボット 「DENDEN」

「DENDEN」は、ユカイ工学株式会社と共同開発したロボットで、都都市部の公園や、人のいない、少ない山間部をふくめより広域エリアにおいて自律的に生息し、人の生態系と共存するロボットです。
6Gを活用することにより、人の動作を認識したり、人を案内するなど、人との自然なインタラクションや自律的に動作・制御可能なロボットの実現をめざしています。

人のそばで共に空間を共有しながら、環境の変化や人の存在に気づき、反応する特性を活かし、DENDENは子どもの見守りや、山間部におけるクマなど野生動物の出没状況の把握といった用途への応用も考えられ、人の生活圏や自然環境の中で、あんしんや安全につながる存在として期待できます 。

今回の展示では、周囲の人に反応して動き回ったり、光や音を発する様子を見ていただきながらコンセプトをご説明しました。

来場者からは「大量のDENDENから周囲の環境のいろいろなデータを収集できたらおもしろそう」といった声もいただき、ロボットが社会や環境の中に溶け込みながら、人に寄り添う未来像の一端を感じていただけたのではないかと思います。

DENDENをご紹介。

おわりに

今回は「NTT R&D FORUM 2025」に出展した6G×AIに関する取組みをお伝えしました。 私たちの考える6Gの世界観やコンセプトに興味を持っていただいたり、さまざまなご意見をいただいたりと大変貴重な機会になりました。 社会のさらなる発展をめざし、6Gテック部として通信の観点からこれからも研究開発や標準化活動を進めていきたいと思います。

さらにドコモR&Dの取組みにご興味がある方は以下のドコモR&Dサイトをご覧ください。

www.docomo.ne.jp