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3GPPで6G要求条件策定のリーダーになりました

こんにちは!NTTドコモ 6Gテック部の山内です。 本記事では、3GPP SA1におけるラポータとしての活動状況と6Gの文書策定状況についてご紹介します。 3GPPがどんな団体で何をしているのかなどの概要はこちらの記事をご参照いただければと思います。 また、こちらの記事で3GPPにおけるSA1の役割や6G初期検討の状況もご紹介していますので併せてご覧いただければと思います。

この記事でわかること

  • 私が6Gサービス要求条件策定のラポータに任命された経緯とその役割
  • SA1#114会合での議論内容とラポータとしての活動
6G”最初の仕様書”のラポータに任命されました

2026年3月に福岡(博多)で開催された3GPP TSG SA(SA #111)会合にて、6Gユースケース・要求条件の初期検討の完了が宣言され、後続の作業である6Gサービス要求仕様の策定作業が正式に合意されました。SA1は3GPPの全体作業における最初の作業である要求条件策定を担うグループであるため、この仕様書が3GPPにおける”最初の6G仕様書”ということになります。また、SA1で策定されるサービス要求仕様は、その後のアーキテクチャ設計やプロトコル仕様といった後続仕様のベースとなるため、6G全体の方向性を決定づける重要な仕様となります。

この策定作業におけるラポータという役割を上記SA#111会合にて決定し、私が任命されることとなりました。 ラポータは、3GPPにおいては各検討項目において、企画立案から議論の推進、参加企業各社の意見調整までを担う責任者のような役割になります。私の場合は、”最初の6G仕様書”に対して責任をもって議論・策定作業をリードして進めていく役割となります。 私自身、このような責任ある役割を任せていただけることになり、大変光栄に感じるとともに身の引き締まる思いです。

その後、2026年5月に中国・大連で開催されたSA1#114会合において、SA#111会合での合意に基づいて、実際の仕様書策定作業が始まりました。 以降では、SA1#114での議論内容とラポータとしての活動についてご紹介します。

6Gサービス要求仕様策定作業とラポータとしての活動

SA1#114会合では、6Gサービス要求仕様(TS 22.270)の策定作業を開始し、2026年3月までに実施してきた6Gユースケース・要求条件の初期検討の内容をもとに、ラポータが準備した提案文書を中心に議論を進め、仕様書策定を進めました。

私はラポータとして、議論ベースとなる提案文書の作成、提案文書への各社の意見のマージ、会合中の議論の取りまとめ、最終合意に向けた文書の改版などを実施しました。

会合中には議長/副議長と並んで議論のファシリテートも行いました
議論の中では、異なる背景をもつ多くの会社から意見が述べられ合意に至るまでに時間のかかる内容もありました。しかし、会合の公式の場と別に設けられた非公式のセッションの場も活用しながら論点を整理し、最終的には提案内容の多くを合意することができました。

非公式のセッションのようす(単独でファシリテートしていました)

おわりに

本記事では、3GPP SA1におけるラポータとしての活動状況と6Gの文書策定状況についてご紹介しました。 ラポータの作業は、議論のファシリテート、各社意見を踏まえた文書の改版など今まで私が経験してきた以上に、責任ある仕事だと感じています。議論も活発で、その中で議論を整理し前に進める難しさも実感しています。 一方で、難航していた項目が合意できたり、会合が終わったあとに会合の参加者から労いの言葉をいただいたりした際には達成感を感じました。 6Gサービス要求仕様の策定は、2027年3月の完了を目標に進めています。 次回の会合以降で継続議論が必要な技術項目もありますので、目標としているスケジュールまでに策定を完了できるようにラポータとして引き続き議論のリードをしていきたいと考えています。 これからも、より良い6Gの実現に向けてドコモの代表としてSA1の活動に取り組んでいきたいと思います。