はじめに
こんにちは!NTTドコモ6Gテック部 企画戦略担当の谷口です。
今回6Gテック部では、「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク2026(以下WJ×WTP2026)」で最新技術を展示しました。本記事ではAIや無線通信技術を中心とした展示内容や注目ポイント、裏話などをご紹介します!
■この記事でわかること
- WJ×WTP2026の会場の雰囲気
- ドコモが描く”未来の通信”の世界
- 展示会で感じた来場者のリアルな反応
展示会概要
「WJ×WTP2026」は、2026年5月27日(水)から5月29日(金)まで東京ビッグサイトで開催された日本最大級の無線通信の専門展示会です。5G/ローカル5G、Wi-Fi 7、IoT無線、ミリ波/テラヘルツ波、ワイヤレス給電など注目度の高いテクノロジーやソリューションが集結していました。今回の展示会テーマは「6Gの最先端へ」「ワイヤレスと産業DX」「衛星通信・HAPSの新地平」です。
ドコモは、「5Gワイド」「5Gスライシング」による安定・高品質なモバイルネットワークサービスや、2030年頃のサービス開始をめざす「6G」で実現する世界観やそれらを支える要素技術を通じて、ビジネスを支える“いま”から、社会を支える“これから”までをご紹介することをコンセプトに全17件もの取組みを自社ブースで展示しました。さらにはXGMFブースでもドコモが関与する取り組みを5件展示しました。

基調講演
基調講演にて、弊社6Gテック部の音 洋行が講演を行いました。

講演後は多くの来場者の方にドコモブースへ足を運んでいただき、技術の詳細についてお伝えすることができました!

展示内容紹介
ここからはドコモが展示した技術から特に注目度の高い技術をピックアップしてご紹介します!
全ての展示技術をご確認されたい方は展示会特設ページをご覧ください
■【注目技術・コンセプト①】6G Harmonized Intelligence プロジェクト
▶背景・課題
「6G Harmonized Intelligence プロジェクト」とは未来の通信技術6Gの実現に向けて、ドコモが掲げる「AIのためのネットワーク」という6Gのビジョンを具体化するための第一歩となるプロジェクトです。
AIやロボットに関するエキスパートとの緊密なコラボレーションを通じて、新たな世界観やコンセプト、ユースケース、サービスを見出すことをめざします。本プロジェクトでは、デバイス、ネットワーク、UI/UXの各分野においても革新的な取組みを進めていきます。これにより、次世代の通信技術がどのような形で社会に貢献できるかを具体化していきます。
動画でも詳しく紹介しているので、下記URLから是非ご覧ください!
▶展示内容
6G Harmonized Intelligence プロジェクトでは今回のWJ×WTPにおいて、MWC26で展示されたドコモダケをモチーフにしたセンサレスロボットが国内で初披露されました。
本ロボットは、従来のロボットに実装・搭載されているセンサやカメラをなくし、外部センサ、カメラを活用して制御されるロボットです。会場では、カメラが取得した情報を基に、ロボットの周囲環境や位置情報をリアルタイムに再現した「仮想空間(デジタルツイン)」をモニターに表示しており、ドコモダケの近くに来た人を外部システムが環境を認識・追跡している様子を点群データで見ることができます。この技術によって、ロボット本体にセンサがなくともドコモダケがその人の方向を向いてくれる、という「センサレス」の仕組みを展示しました。

▶会場での反響・エピソード
センサレスロボットとDENDENの展示では、実機をご覧いただくことで、2030年代の社会をより具体的に想像しやすいという反応がありました。屋外や遠隔地へ活躍の場を広げるAIやロボットへの期待が示される一方で、来場者からは、AIやロボット向けのネットワーク制御がどのような利用シーンで不可欠になるのか、既存センサの活用可能性、クラウド制御時の遅延、想定されるユーザ数・台数・利用頻度、災害時の実効性など、幅広い質問をいただきました。6Gの価値を伝えるうえでは、技術の機能と利用前提を結び付けて説明することの重要性をあらためて感じました。

【注目技術・コンセプト②】FR3の実証実験
▶背景(なぜ必要なのか?)
6G時代の通信において、高速・大容量通信と一定のカバレッジを確保するため、FR3(7~24 GHz)と呼ばれる周波数帯の利用が検討されています。

▶概要
今回は、フィンランドでのFR3周波数帯を利用した通信試験の結果を紹介しました。本実験内容を基にして、日本国内でもFR3周波数帯を用いた実験を行い、FR3周波数帯の普及に貢献していきたいと考えています。

FR3周波数帯の活用により、どこでもGbps通信の実現が可能となり、屋外環境でのXRコンテンツの提供や生成AIをはじめとしたAIを活用したコンテンツの提供など、新たなサービスの展開への貢献が期待されます!
▶会場での反響・エピソード
今回の展示はこれまで未検証だったFR3基地局のポテンシャルを先駆けて示すものとなり、通信速度がSub-6よりも向上すること、建物による電波の遮蔽はSub-6と同等のビームフォーミング処理で対策できることをお伝えしました。
一方で来場者からは、屋内でも電波は届くか?悪天候時の品質劣化はどうか?アンテナの重量・消費電力は悪化していないか?FR3と同じ周波数帯を使う既存無線機への干渉はどうか?と数々の質問をいただきました。これらの疑問は今回の試験だけで回答できる物ではなく、今後改めて検証すべき課題と言えます。多くのお客様・業界パートナーの皆様からのご期待を背負っていることを実感しました。

終わりに
今回は「WJ×WTP2026」について、ドコモ展示を中心に展示会の様子をお伝えしました。
今回の展示では、無線通信技術の世界を多くの方に直接ご紹介することができました。ブースにお立ち寄りいただいた皆さまからは、驚きや期待の声をいただく場面も多く、私たち自身にとってもとても励みになる時間となりました。
普段はあまり意識することのない通信技術ですが、実は私たちの生活を支えるさまざまな場面で活躍しています。今回の展示を通じて、そうした技術の面白さや可能性を少しでも身近に感じていただけていたら嬉しいです。
WJ×WTP2026展示会ブログ第2弾として、新入社員の展示会対応の裏側を公開予定なので引き続きお楽しみに!