■ はじめに
6Gテック部 無線デバイス技術担当の福田です。 ドコモの6Gテック部では、「CEATEC2025」でNTT、NEC、富士通と共同でARIB電波功績賞受賞技術「6Gに向けたサブテラヘルツ帯100 Gbps超高速伝送」を展示しました。本記事では、展示内容や5Gの高度化及び6Gに関する技術開発及び標準化に関するパネルディスカッションの様子をご紹介します。
■ 展示会概要
「CEATEC2025」は、2025年10月14日(火)から10月17日(金)まで幕張メッセ(千葉県千葉市)で開催された毎年秋に開催されるアジア最大級のデジタルイノベーションの総合展示会です。今年のテーマは「Innovation for All」(あらゆる産業のためのイノベーション)で、あらゆる産業の垣根を越えて未来社会を共に創り出す「共創」の場となっていました。 ドコモからは 、ドコモブースにて経済産業大臣賞を受賞した「“痛み”の共有による相互理解の深化を実現するプラットフォーム」などが展示され、ARIBブースにて電波功績賞受賞技術「6Gに向けたサブテラヘルツ帯100Gbps超高速伝送」が展示されました。本ブログでは、特に後者についてお伝えします。

■ 展示内容紹介
ARIBブースにて展示した電波功績賞受賞技術「6Gに向けたサブテラヘルツ帯100 Gbps超高速伝送」についてご紹介します。本技術は、ドコモ、NTT、NEC、富士通が行った100 GHz 帯および 300 GHz 帯のサブテラヘルツ帯に対応した世界最高クラスの無線デバイスの共同開発と100 Gbps超の高速伝送の実現に関するものです。
今回の展示では、パネル展示および研究開発を行ったサブテラヘルツ帯無線デバイスの実機を展示いたしました。展示技術については報道発表で詳しくご紹介していますので、そちらをご覧ください。
リンクはこちら 報道発表 6G 移動通信に向け世界最高クラスのサブテラヘルツ帯無線デバイスを開発し、 100Gbps の超高速伝送を実現


■ 招待講演、パネルディスカッション
CEATEC会場では、5Gの高度化及び6Gに関する技術開発及び標準化に関する調査研究を推進するXGモバイル推進フォーラム(XGMF)による、各種講演やパネルディスカッションが開催されました。
講演では、EU、インド、韓国の各地域の6G推進プロジェクトからの6Gに向けた取組みや展望や、国内各事業者の5Gミリ波への取組みなどが紹介され、多くのお客さまが聴講されていました。
さらには、国内通信事業者4社などが参加して、「6G and AI」というタイトルで6G時代に向けて、6G時代のネットワーク設計・最適化におけるAIの活用、ネットワークの自律制御、サービスの高度化に向けた最新研究動向を産学の専門家による講演を通じて、AIと6Gが融合する未来像を多角的に探りました。
NTTドコモからは6Gテック部 磯部慎一が登壇し、ドコモにおける6Gに向けたAI活用の取組みとして、「AI Centric Network」のコンセプトを紹介し、それに関連する要素技術・活動として、「6G Harmonized Intelligenceプロジェクト」、「AI-native Air Interface」、「In Network Computing」の取り組みなどを紹介しました。
通信事業者・ベンダとしては、6G時代は「AIネイティブ」としてネットワーク技術へAIが適用する研究・開発を推進しています。聴講に来られた産官学のみなさまに向けて各社からのプレゼン・パネルディスカッションを通して、6G時代にAI技術があたりまえのように通信へ適用されることを改めてお伝えすることができたと実感しました。

■ 会場での反響、エピソード
サブテラヘルツ帯における超高速・大容量通信は、次世代の情報社会を支える重要な基盤技術として、世界的に強い関心が寄せられています。しかし、この周波数帯の電波は直進性が非常に高く、遮蔽物など環境の影響を受けやすいため、安定した通信環境の整備は極めて高度かつ困難な課題となっています。しかし、多くの来訪者や産業界の関係者からは「これらの課題を克服することで、社会全体の発展に大きく貢献できる」との期待が寄せられており、今後の技術開発を推進する強力な原動力となっています。
■ おわりに
先日開催されたCEATEC2025のレポート、いかがでしたでしょうか。 会場では、私たちの技術が秘める可能性をたくさんの方々と共有でき、大変嬉しく思います。ブースで頂いた「すごい!」という驚きの声やさまざまなご質問、ご意見、それら全てが私たち開発者にとってのエネルギーとなり、非常に刺激的な体験となりました。 目には見えないけれど、世界を動かしている「通信」の面白さとその将来に対する期待。この記事を通してその一端が伝わり、みなさまの知的好奇心を少しでもくすぐることができたなら幸せです。