NTTドコモR&Dの技術ブログです。

開発者ブログはじめました

NTTドコモサービスイノベーション部の白水です。普段は自然言語処理の研究開発に携わっています。

NTTドコモには開発者ブログがなかったので、NTT DOCOMO ENGINEERING BLOGを立ち上げます。この記事では、ドコモR&Dでの情報発信のこれまでの取組みや開発者ブログの立ち上げ経緯についてご紹介したいと思います。

NTTドコモR&Dの情報発信

ドコモR&Dでは、これまでも様々な形で情報発信に取り組んでまいりました。

例えば、NTTドコモやグループの先端的な技術やサービスをみなさまに知っていただく広報誌として、テクニカル・ジャーナルを四半期に1回発行しています。内容は「企業のR&D組織の広報誌」らしい、やや固めのテイストです。 www.docomo.ne.jp R&D部門から寄稿される技術的なコンテンツ以外にも、法人での取組みや表彰関連のニュースまで網羅されており、これを読めばドコモがどんな技術に取り組んでいるか、どういうカタチで社内外で活用されているかがよく分かると思います。バックナンバーを確認すると発刊が93年らしいので、かれこれ30年近くも(!)みなさまにご愛読いただけている、息の長いメディアのようです。

また、年に1回の展示イベントとして、Open Houseを開催しています。 www.docomo.ne.jp 数年前までは"DOCOMO R&D Open House"という名称で開催されており、R&Dの先進性・技術力のアピールの色が濃いものでした。場所もドコモのR&D拠点であるYRP(横須賀リサーチパーク)だったので、都心からのアクセスはどちらかといえば難しいほうだったかなと思います。

2018年からは、出展内容がR&Dからドコモ全社に拡大され、ネットワーク、AIやIoTなどの先端技術だけでなく、法人部門やパートナー企業様との協業によるビジネスソリューションについても併せて展示するようになりました。名称も"R&D"がとれた"docomo Open House"に変わり、全社で一丸となって取り組んでいることが対内的・対外的にも分かりやすくなりました。残念ながら、ここ1, 2年は昨今の情勢に鑑みて、現地開催の規模は大きく縮小せざるを得ませんでしたが、オンラインと併せたハイブリッド形式での開催によって、以前よりも気軽にアクセスできるようになったかと思います。

さらに、近年はQiita*1で開催されるアドベントカレンダーにも、「NTTドコモ R&D」として参加しています。 qiita.com 先述した2媒体とは異なり、会社の施策ではなく、社内の有志から完全なボトムアップで始まった取組みです。開始当初は、筆者の所属しているサービスイノベーション部に閉じて投稿者を募っていましたが、年を経るごとに徐々に参加部署を増やしており、2021年は(ドコモR&Dという組織名ではありますが)R&D本部以外に所属しているメンバーからも多数記事を投稿できました。おかげさまで社内外での認知度もそれなりに高いようで、新入社員から「アドベントカレンダー見てました」「サービスイノベーション部をアドベントカレンダーで知りました」と言われることも増えました。

その他、学会や研究会のようなアカデミックな場でも、研究成果を発表したりスポンサーブースを出展したり盛んに活動しています。

開発者ブログはじめました

このように、ドコモでは様々なチャネルから技術情報を発信しているのですが、この度、新たにオウンドメディア(ブログ)を立ち上げるのはなぜでしょうか。ひとことでいえば、ドコモの多種多様な技術領域での取組み、延いてはドコモそのものを、より多くの皆様にもっと知ってほしいと考えたためです。

NTTドコモは一般的には通信キャリアと認知されています*2。実際、「NTTドコモで働いています」と言うと、「携帯電話を作っているんだね」とか「ネットワークの開発をしているの?」とか「ドコモショップにはよくお世話になっています」とか、そういう反応が返ってきます。

無線通信技術やお客様サポート体制がドコモの強みであるのは論を俟ちません。しかし、ドコモの人間だからこそ感じたのは、NTTドコモには通信関連にとどまらない多彩な仕事・技術・人材が揃っているのに、それらはまだまだ世の中に広くは知られていないということでした。そして同時に、ドコモR&DのことだけでなくNTTドコモやドコモグループのことそのものを広く知っていただくにあたって、これらの情報を発信するのにちょうどよい仕組み・チャネルが存在しないことも課題のひとつだと感じていました。

ちょうどよいものがないなら作ればいい——というわけで、社内の有志によるいろいろな検討や議論を経て、ブログという形でこの度、情報発信活動をスタートすることにしました。インフラ系・サービス系の知見や社内イベント情報や学生インターンの様子なんかも一緒くたに掲載できる自由度の高さ、ドコモのメンバーがホットなニュースを投稿できる手頃さ、そして読者の皆様にも肩の力を抜いて楽しんでいただける気軽さの実現を目指し、運営・発信を続けていきたいと思います。

最後に

本ブログでは、既存チャネルでは発信しきれなかったドコモR&Dの隠れた魅力・隠れていない魅力を読者の皆様にお届けしていきます。そして、「ドコモでこんなことまでやっているのか」「ドコモといっしょに作っていきたい」「ドコモおもしろい」と感じていただけるととても嬉しいです。

今後の我々の活動を暖かく見守っていただけますと幸いです。

*1:https://qiita.com、プログラミングに関する知見や情報を共有できるプラットフォーム

*2:Wikipediaにもそう書いてあります