NTTドコモR&Dの技術ブログです。

「社外向けのブログを作って!」と上司に言われたら。ブログ関連のサービスまとめてみた

はじめに

こんにちは、はじめまして! NTTドコモ サービスイノベーション部の岩田です。 この記事は、NTTドコモアドベントカレンダー 2024 13日目の記事です。

私の普段の業務は、生成AIを活用したツールの開発や、生成AIのドコモ内での認知向上の取り組みを行なっています。 業務上情報を発信することが多いので、その「発信」に関連してブログを発信する方法についてまとめてみようと思います。 社外向けの技術情報発信は「ドコモ開発者ブログ」で実施していますが、技術情報だけでなく生成AI全般に関しても今後社外向けに取り組みを発信することもあるかもな〜と思いまして。 知っている人からすると常識的な内容で少々つまらないかもしれませんが、未来の自分と記事を見てくださった皆さんに少しでも役に立てば何よりです...

ブログを書く上での選択肢

インターネット上でブログを書いて発信しようとすると、様々な選択肢があると思います。 せっかくなのでドコモ内で開発しているLLM付加価値基盤に選択肢を聞いてみました(LLM付加価値基盤についてはこちらをご確認ください)。

<自分>

ブログを書いてインターネット上で発信したいと思っています。
利用できるサービスの種類を列挙してください。

<LLM付加価値基盤くん>

ブログを書いてインターネット上で社外に情報発信するためのサービスには、以下のようなものがあります:
1. **無料ブログサービス**
   - Blogger (ブロガー)
   - WordPress.com(ワードプレス・ドット・コム)
   - はてなブログ(はてなブロガー)
   - FC2ブログ
   - livedoorブログ
   - Amebaブログ(アメブロ)
   - Seesaaブログ
2. **有料ブログサービス**
   - WordPress.org(独自ドメインの WordPress、ホスティングが必要)
   - Movable Type(ムーバブルタイプ)
3. **マイクロブログサービス**
   - Twitter(ツイッター)
   - Tumblr(タンブラー)
   - note(ノート)
4. **CMS(コンテンツ管理システム)**
   - Joomla(ジュームラ)
   - Drupal(ドルーパル)
5. **ウェブサイトビルダー**
   - Wix(ウィックス)
   - Squarespace(スクウェアスペース)
   - Weebly(ウィーブリー)
6. **ソーシャルメディア**
   - Facebook(フェイスブック):会社のページを作成して情報発信
   - LinkedIn(リンクトイン):プロフェッショナルな情報発信に適したプラットフォーム
これらのサービスを使って、自分の目的や予算に合わせた最適なブログプラットフォームを選ぶことができます。

種類がMECEにはなっていないので、やはり生成AIは壁打ち的な使い方が良いよねと言われているのがよくわかります(生成AIの出力は鵜呑みにしてはいけないと、せんせーが言ってました)。 無料ブログサービスの分類に、Wordpressとはてなブログがカテゴライズされていますが、はてなブログのイメージでWordpressを始めたときには、システム構築から始めなくてはいけないことに戸惑うと思います(その分カスタマイズ性は高いですが)。

今回は、この返答を受けて以下のようにまとめてみました。

  1. SNS(X、instagram、Facebook等)をブログがわりに利用する
  2. はてなブログなどのブログ作成サービスを利用する
  3. ウェブサイトビルダーを使ってブログサイトを構築し利用する
  4. オンプレやクラウドサービス上にサーバを構築してCMS(Wordpress等)を利用する

上のものほど、技術的には管理が容易です(社内ガバナンスルール対応は大変なものもあるかもしれないですが・・・)。 Xやインスタなどは個人でもやっている人が多いかなと思います。 逆に、下のものほど、技術スキルが必要ですが、その分好きなようにカスタマイズできたり、広告掲載の制限などがなかったりと、メリットが増えます。 それぞれについて調べてみたところを書いてみます。

1. SNS(X、instagram、Facebook等)をブログがわりに利用する

そのままですね。 実際ドコモでもブログではありませんが、いくつかXやインスタはやっています。 公式アカウント一覧はこちらにあるので、ぜひ覗いてみてくださいね! Pro(ビジネス)アカウントの料金は、Xはであれば月額で980円もしくは年額1万280円で、インスタ・Facebookは無料と、料金的なところはメリットがありそうです(料金は全て2024/12現在)。 一方、あくまでもSNSなので、ユーザ向けに関係のない広告は表示されてしまいますし、これらSNS利用上の社内ガバナンスなどについては要確認です。

2. はてなブログなどのブログ作成サービスを利用する

記事を書いて発信するというまさになブログを書く場合は、この方法が一番誰でもできる内容になりそうです。 はてなブログ、Amebaブログ等々があります。 実際この「ドコモ開発者ブログ」も、はてなブログを利用しています。 大体どのサービスにも無料プランと有料プランが準備されており、有料プランの方が機能がかなり充実する形になります。 特に、独自ドメインの利用やサービス側からの広告の非表示などの機能が有料プランに付いていることが多いため、企業でブログを発信する場合などにおいては基本有料プランになることが多いと思います。 サービスによって特色がかなり異なるため、ブログ作成サービスの中でも何を選ぶのかは非常に大事になると言えるでしょう。

3. ウェブサイトビルダーを使ってブログサイトを構築し利用する

Wixが有名だと思います。 Wordpressをサーバに構築するやる方に比べると、サーバ管理やドメインの取得などもサービス内で行えるのが魅力です。 そのほか、webサイトを構築するにあたってのテンプレートが揃っているので多少のカスタマイズもできます。 料金はサービスによりますが、Wixのビジネスプランは2,700円(2024/12現在)で少し割高ですが、カスタマイズもできて管理は楽といういいとこ取りをしている形になります。

4. オンプレやクラウドサービス上にサーバを構築してCMS(Wordpress等)を利用する

オンプレサーバあるいはAWS等のクラウドサービス上にサーバを構築して、その上でCMSを利用する形です。 CMSとは、「Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム」の略です。 Webに関する技術スキルがなくても、ホームぺージの制作や更新ができるシステムのことを表します。 Wordpressが非常に有名です。

このやり方は、サーバ構築とかも必要なので、技術者としてはウキウキワクワクする内容ですね(?)。 やり方は様々ありますが、過去に私が調査してきた中で最もコスパが良さそうと思ったのは、AWSのLightsailのサービスを利用する方法です(とは言っても、GCP、Azureは当時未調査でしたが...)。

Lightsailを用いたAWSシステム構成図(AWS公式サイトより引用)

ありがたいことに、書く意味あるのか?というぐらい簡単な構成図です。 このLightsail上でwordpressが動く形になります。 加えて、Wordpressをわざわざダウンロード・インストールする必要はなく、Lightsailのインスタンスを指定する際に、インスタンスイメージにWordpressが含まれているインスタンスイメージがあるのでそれを選択するだけでWordpressを始められます。 あとは、DNSに静的IPアドレスの割り当て、独自ドメインの設定、サイトのSSL化ができればもう完成です!!!(ここが大変なんですけどね...汗)

料金体系としては、EC2と異なり、月額で課金されるため、利用しない時は料金を抑えるためにサーバを落とすみたいなことができないです。 その分、常時ONでもそれほど費用がかからないのが特徴で、ブログのような用途に最も適していると言えそうです。 インスタンスのサイズやバックアップの仕様、自身のプライベートでブログを書いていた時期がありましたが、毎月の請求は大体700円(5ドル)ほどでしたが、2024/12月現在もそんなに変わっていないようでした。 もちろんインスタンスのサイズによって料金は変わりますが、最小構成にすると、はてなブログのProに入るよりも少しお得になるかと思います。 ただ、正直運用面は大変でした。 この構築方法だと、ブログ以外にも、単純にホームページを作成したり、ショッピングストアにしたりと用途に合わせた変更もできるので、将来ブログ以外にも活用していく構想がある場合はWordpressは非常によいのではないでしょうか?

用途を考えて最適解を!

技術者としてはWordpressをサーバに構築して運用するのが一番ワクワクはしますが、何がベストなのかは用途を考えて最適なものを選ぶのが良いと思います。 会社だと異動によって引き継がなくては行けない場合もあるでしょう。 それぞれのサービスにメリット・デメリットあるので、ブログで実現したいことを考慮しながら、最も最適なサービスを選んでいけるといいですね。