NTTドコモR&Dの技術ブログです。

学生向け夏インターン(ドコモハッカソン)を開催しました

はじめに

NTTドコモサービスイノベーション部の白水です。

9/14-9/16の3日間、学生向けの夏インターン(ドコモハッカソン)が開催されました。今回はその様子をちょっとだけご紹介します。

ところで僕も知らなかったのですが、実はドコモのインターンシップは「学生が本当に行ってよかったINTERNSHIP 2022」で総合1位を獲得しているそうです*1

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「行ってよかった!」「自己成長につながった!」「就職活動に役立った!」と学生に感じてもらえる、充実したプログラムですので、ドコモや業界全体に対する理解を深めたい方や自身のキャリアイメージを広げたい方は、ぜひ今後のインターンシップにもご参加いただければと思います。

最新のインターンシップ情報は新卒採用ページをご確認ください。 information.nttdocomo-fresh.jp

ドコモハッカソンって何?

ハッカソン (hackathon) とは、システム解析やプログラム改良などを意味するハック (hack) とマラソン (marathon) を組み合わせた造語で、プログラマやデザイナなどの間で開催されるイベントのことです。与えられた特定のお題に対して、チームで協働してシステムやサービスを短期集中的に開発し、その成果や品質の高さを競い合います。

NTTドコモでは、学生のみなさんに「新たな価値創造の体験」を提供する場として、毎年ドコモハッカソンを開催しています。ドコモハッカソンでは、全参加者を複数のチームに分け、それぞれのチームごとにアイデアの創出と実装を行います。チームにはそれぞれ、サービス領域の第一線で活躍する技術系社員がメンターとしてひとりずつ割り当てられ、必要に応じて、進捗のサポートや議論のアドバイスをしてくれます。さらに、技術的なフォロー役として技術サポーターの社員も参加し、ビジネス創造面・サービス開発面の双方を厚くバックアップしますので、プレゼン経験があまりなかったり開発力にやや不安があったりする方でも安心して取り組める体制を整えています。

新規ビジネスの創出やチームでの開発といったドコモハッカソンのコアメニューを通じて、実際にドコモグループで働く際のイメージを具体化できたり、ドコモが無線通信だけでなくICTサービス全般にも注力していることを感じられたりしますので、通信業界を考えているという方はもちろん、他の業界に興味があるという方にもぜひご参加いただきたい内容になっています。

ちなみに、ドコモ社内で先端技術に携わっている社員のうち、学生時代に参加したドコモハッカソンでドコモの魅力を発見して入社を決めたという方はかなり多いです。かくいう僕も、ドコモハッカソンへ参加して、メンター社員の方の親身さやスタートアップらしさも感じられる企業気質に惹かれました。

ドコモハッカソンの内容をちょっとだけ公開します!

ドコモハッカソンは全3日間の構成になっており、大まかに、アイデアソン→アイデアの実装→アイデアのプレゼンテーションに割り当てられています。今回の記事では、ドコモハッカソンが具体的にどういう雰囲気で進んでいくのかを、画像も交えてちょっとだけご紹介していきたいと思います。

なお、今年のハッカソンも昨今の情勢を踏まえて、対面ではなくフルリモートでの開催となりました。在宅でも円滑に作業できるよう、前回に引き続き、Web会議ツール、チャットツール、資料共有用ストレージ、クラウドコンピューティングサービスの開発環境を参加者の皆さんに提供しました。

1日目・アイデアソン

どきどき(?)のメンター紹介タイム

初日は、メンターの紹介やチームメンバー間で自己紹介をしてからアイデアソン*2に移っていきます。いわゆる通常のハッカソンでは具体的な開発トピックがあらかじめ決まっていることも少なくないので、アイデアの方向性のみ提示されてからイベントが始まるのはドコモハッカソンの特徴のひとつとして挙げられるのではないでしょうか。これは、サービスをチームで開発する楽しさだけではなく、0から1を産み出すビジネス創出の難しさをぜひ体験していただきたいというコース構成のためです。アイデアソンの経験がない方でも進めやすいように、メンターのサポートに加えて、課題感やターゲットを整理しやすいワークシートが配布されます。

サービスイメージをすり合わせるためのラフスケッチ

アイデアソンの終わりには、各チームごとに、審査員(現場マネージャー社員)への中間発表を実施します。ドコモで働く雰囲気を体験していただくために、審査員のフィードバックは技術的・ビジネス的にかなりレベルの高いものになりましたが、学生は真摯にそれを受け止め、時折うなずきながらメモを取っていました。

2日目・実装

2日目は、前日にチームで練り上げたアイデアを具現化すべく、丸一日開発に取り組みます。とはいえ、盛りに盛ったアイデアのタネを規定の時間内に実装しきるのはなかなか難しく、運営側に許可を取って開発作業を延長するチームもあります。メンター社員も、随時休憩をとるよう自チームの学生に声をかけつつ、自身の時間の許す限り見守ります。

開発時のコミュニケーションにはチャットツールを利用して、チームメンバーやメンターとリアルタイムにやりとりしながら進めていきます。実装面で行き詰まったときには、技術サポーターの待機しているチャンネルに持ち込んで相談することもできます。さらには、他のチームのメンターが自分のチームだけでなく他チームの学生をサポートするなど、ドコモハッカソン全体でよいプロダクトを作ろうという動きも見られました。

実装について相談し合う様子

長時間集中して実装するので、2日目最後の振り返りの時間はかなり疲弊した空気感にはなりますが、助け合いや衝突を通じてメンバー間の連帯感が強まり、ざっくばらんに意見を言い合えるようになってるのも同時に感じられました。

3日目・プレゼンテーション大会

3日目はいよいよ最終日、プレゼンテーション大会です。自分たちでアイデアを産み出したサービスを審査員や他チームの前でプレゼンします。

午前中はデモやプロトタイプの質を高めるべく実装の追い込みをしつつ、発表資料も並行して仕上げていきます。実際のR&Dの現場では、「手が動く」のも重要ですが、自分たちの提案内容やコンセプトが伝わるプレゼンスキルも求められるため、メンターのアドバイスにも熱が入ります。

サービスの内容だけでなく利用者のペルソナも自分たちで定義して審査員にアピール

プレゼンテーション大会では、学生ならではの斬新なアイデアや見落としてしまいがちな身近な問題を解決するサービスの提案が続き、聞いている僕たちもかなり刺激を受けました。自分たちより少し歳の離れた社員へのプレゼンテーションということもあってか緊張した面持ちの発表者が多かったように思いますが、プレゼンの完成度は総じて高く、審査員の方も学生の真剣さに応えるように、的確なアドバイスや鋭い指摘を丁寧にコメントしていました。大会の最後には、中間発表と同様、審査員による技術的・ビジネス的な観点のレビューに加えて、全チームの中からもっとも優れた提案が表彰されました。

最後は、3日間の取り組みについてチーム内でふりかえって、ドコモハッカソンの締めくくりとなります。特にメンバー同士のフィードバックでは、3日間同じ時間を過ごしてきたからこその熱く正直なアドバイスが交わされ、今後の就職活動にあたって、自身の強みや伸ばせる点を見つめ直すいいきっかけになったかと思います。

閉会式では"dポーズ"で記念撮影

おわりに

この記事では、ドコモハッカソンのプログラムをちょっとだけご紹介しました。フルリモートでの開催だったため、PC画面のスクリーンショット中心のレポートになってしまいましたが、0から1を生み出す面白さや大変さ、チームでサービスを開発する楽しさなど、ドコモハッカソンの様子が伝わったでしょうか。

学生のみなさんにはぜひ、今後のインターンシップのご参加をご検討いただければと思います。冬のドコモハッカソンの募集を開始しましたら、また本ブログにてご紹介いたします。

新卒採用ページのチェックもよろしくお願いいたします。 information.nttdocomo-fresh.jp

*1:「就活会議」による発表(2021年6月~9月に開催されたインターンシップ)

*2:決められた時間の中でアイデアを出し合うプログラムのこと