NTTドコモR&Dの技術ブログです。

XRに注目! 「東京ゲームショウ2024」参加レポート

※ 本記事は 2026/3/31 以前にNTTコノキューにて記載した記事になります

はじめに

こんにちは。NTTコノキューのさえもんです!

2024/9/26~29に幕張メッセで開催された「東京ゲームショウ2024(以下、TGS2024)」に、NTTコノキューの仲間たちと参加をしてきました。

本記事では、XR(VR、AR)に関連する技術を中心として、気になった展示をご紹介します。

TGS2024でのXR関連展示

TGS2024では、昨年同様に、AR/VRコーナーが設置されていました。

1〜11ホールを丸々貸し切っているTGS全体の中では、控えめのサイズ感のコーナーになります。

こちらの記事によると、昨年と比較して、AR/VRコーナーの出展数は4割減になってしまったようです・・・

カテゴリごとに、展示を紹介していきます。

① XRアプリケーション

まず、HMDを利用したアプリケーションの展示を紹介します。

1. STREET FIGHTER VR シャドルー強化計画(グランディング)

HTC VIVE Proを装着して、決められた数種類のコマンド(ジェスチャー)を使い、敵キャラからの攻撃を防いだり、攻撃して戦うゲームになります。

体験時間は20分ほどで、目の前に迫力のある強キャラが出現して攻撃される臨場感と、パンチや波動拳を打つ感覚が気持ちよく、VR版ならではの楽しさを充分に得ることができました。

また、(運動音痴な私だったかもしれませんが)人によっては体験中にかなり動いてしまうので、周りには気をつけないといけず、広いスペースが必要かもしれません。

2. キャニオンスライダー(グランディング)

MetaQuest3を装着し、的を通りながら激流をくだるゲームです。

体の左右の傾きで方向調整、顔の角度でスピード調整をすることができます。

的を通るために身体全体で操作をしないといけないため、腹筋を鍛えることができそうです。

汗でHMDがズレてくることを考慮しなければ、VRとフィットネスは結構相性が良いのかもしれません。

3. ソード・ビストロVR(VR IMAGINATORS)

生成AI(ChatGPT)を活用した、VRリズムアクションゲームです。

ゲーム内で刻んだ食材の種類に応じて、料理の画像が自動生成されます。

操作自体はコントローラを横に振るだけなので、複雑にならず、とっつきやすい印象でした。

公式動画:https://youtu.be/uw-22wP7cDY?si=hj6I55sKs5CpKZpW

② XR周辺デバイス

次に、ユーザのXR体験をより面白くしてくれるようなデバイスを紹介します。

1. TactSuit X40 ・ Tactosy for Arms(bHaptics)

TactSuit X40は、40個の触覚ポイントがついた、上半身のボディスーツです。

また、腕に装着するタイプのTactosy for Armsには、各腕に6個の触覚ポイントがついています。

これらのデバイスを装着することで、VRコンテンツ上での触覚フィードバックが体の隅々まで届けられ、没入したVR体験を得ることができます。

デモコンテンツとして、銃で標的を打ったり、逆に撃たれたりしましたが、撃たれた箇所が振動したりして、新感覚でした。

FPSのVRゲームなどで、全身でリアルな体験を楽しみたい方には、おすすめです!

2. XEO POD(XEO LAB)

TGS会場でもかなり目立っていたのは、没入型オーディオ体験ポッドのXRO PODです。

20面体のスピーカーに囲まれた空間の中で、ゲームの付加価値として、臨場感のある音響と椅子振動、内側ライティングを体験することができます。

ライティングと振動は、映像から生成しているようです。

価格は1万ドル予定ということで個人で購入することは難しいかもしれませんが、ゲームだけではなく映画体験にも活用できるようであれば、幅広いエンターテインメントに応用できる非常に魅力的なデバイスだと思います。

3. StretchSense Studio Glove(StretchSense)

StretchSense Studio Gloveは、手の甲に伸縮センサーがついたモーションキャプチャー用グローブです。

センサーの重量は軽く、ピタッとした触感があります。

HTC Viveのベースステーションで手の位置を取り、専用のWindowsアプリで指の動きをリアルタイムに取得することができます。

握り込む動きは正確にキャプチャしてくれますが、背面には伸縮センサーがついていないため、指を開くような動きだと少し精度が低いように感じました。

価格が96,800円(送料,税込)と、これまでのグローブ型デバイスに比べてかなり安価なので、VRChatやVTuberを個人でやっていらっしゃる方も導入しやすそうです!

③ その他

1. XREAL Air 2 Ultra(XREAL)

AR/VRコーナーとは別の場所になりますが、XREAL社からもXR関連の展示がありました。

XREAL Air 2 Ultra(ARグラス)とXREAL Beam Pro(Android搭載のスマホ型デバイス)を接続し、XREAL Air 2 Ultraを装着しながら、XREAL Beam Proを手に持って操作することができます。

TGSではレーシングゲームを体験しましたが、視野角が広めで、ディスプレイとして目が疲れにくいと感じました。

6DoF(対応機種がGalaxy S22, 23のみ)を活かしたコンテンツも体験してみたかったです。

2. AI幹事(Gatebox)

XRとは少し毛色が違いますが、AR/VRコーナーにAI幹事という面白い展示があったので紹介します。

AI幹事では、テーブルに設置したタブレット端末のカメラで取得した画像の認識技術を活用し、飲食の場でグラスの空き具合を見ながら、おすすめのドリンクや料理をAIキャラクターが提案してくれます。

ハイボールやビール、日本酒など料理の相性を考慮した提案もしてくれるので、飲み会では大活躍かもしれません。

まとめ

TGS2024では、ゲームとXRの組み合わせにより、よりゲーム体験の質を上げてくれるような展示を多く楽しむことができました。

しかし、冒頭に触れた通り、AR/VRコーナーの出展数は昨年と比較しても減っている状況であり、XR市場を大きく成長させるようなキラーコンテンツを生み出すことの難しさを、改めて実感する機会にもなりました。

XR事業会社の一員として、そして個人としても、XRは新しいエンターテインメントを実現してくれる技術だと思っています。

XRデバイスの価格高騰など、まだまだ色々な課題はありますが、世界中に魅力的なXR体験を届けられる方法をこれからも模索していきたいです。

記事を読んでいただき、ありがとうございました!