NTTドコモR&Dの技術ブログです。

新入社員が語る!展示会の裏側【WJ×WTP2025出展レポート第2弾】

はじめに

こんにちは!6Gテック部 無線標準化担当の新入社員の西川と大友です。
ドコモの6Gテック部は、2025年5月末に東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク2025(以下WJ×WTP2025)」で最新技術を展示しました。
本記事では展示していた6G Harmonized Intelligenceプロジェクトのロボットたちと私たち新入社員の展示会に参加した感想を中心に届けします!

内容

展示ロボットの紹介

「6G Harmonized Intelligence」プロジェクトとは

「6G Harmonized Intelligence」プロジェクトは、ドコモが掲げる 6G の価値の一つ 「AI のためのネットワーク」の具体化に向けた第一歩として、機械・ロボット・AI がその性能を最大限発揮可能なネットワークサービスの実現に向け、通信業界を超えたエキスパートやパートナーとの緊密な コラボレーションにより、6G を実現する上でのユースケース・技術検討を進めています。

以下に今回の展示会で紹介したコンセプトロボットを3つ紹介します。

ハーモナイズドセンサレスロボット

図1. ハーモナイズドセンサレスロボット
アスラテック株式会社との共同開発です。 横須賀市さまのご協力をいただき、横須賀市のマスコットキャラクター「スカリン」 のデザインを使用しています。

  • 概要

「ハーモナイズドセンサレスロボット」は、 従来のロボットに実装・搭載されているセンサやカメラをなくし、外部センサ、カメラを活用して制御されるロボットです。
展示では、横須賀市のマスコットキャラクター「スカリン」の愛らしい姿で登場しました。
来場者の動きにあわせてなめらかに向きを変えるなどのデモを行い、かわいらしさと先端技術の融合に多くの関心が集まりました

自律共生ロボット 「DENDEN」

図2. DENDEN
ユカイ工学株式会社との共同開発です。

  • 概要

「DENDEN」は、都市部の公園や、人のいない、少ない山間部をふくめより広域エリアにおいて自律的に生息し、人の生態系と共存するロボットです。
展示では、ピースサインを認識したり、ロボットが自分の“お気に入りスポット”へ人を案内するなど、人との自然なインタラクションを実現するデモを披露しました。
かわいらしい動きと光・音による演出もあり、来場者からは「生活の中で使いたい」といった声も寄せられました。

コンポーザー&グルーバー

図3. コンポーザー&グルーバー
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社・筑波大学デジタルネイチャーグループとの共同開発です。

  • 概要

「コンポーザー&グルーバー」は、超知能AI時代の人間と、AI、ロボットのインタラクションを想定したロボットです。
展示では、来場者とロボットがテーマに沿ってブレインストーミングを行うデモを実施。
AIとのスムーズな対話や柔軟な思考サポートに、「未来のチームメンバーみたい!」という驚きの声もありました。


さらに6G Harmonized Intelligence プロジェクトの取組みにご興味がある方は報道発表や動画もご覧ください!
報道発表:
「6G Harmonized Intelligence」プロジェクトで実現する未来社会
動画:

www.youtube.com

新入社員による展示説明

今回の展示会に参加した西川と大友の感想をご紹介します!

🎯参加のきっかけ:「伝える力」を鍛えるチャンス

西川
西川
部内から「展示内容を社外に伝えられるように理解を深めてほしい」と言われ、参加することになりました。

私たち新入社員のミッションとして「部署の取組みを、社外に分かりやすく伝える力」をつけるために技術の深い理解が必要です!
大友
大友

西川
西川
これまでは社内で学ぶことが中心でしたが、今回は「社外に説明する力」を試すはじめての機会でした。

専門用語がわかるだけでなく、モバイル通信に詳しくない方にも伝わる説明ができるようになりたい。そう思って臨んだ展示でした。
大友
大友

💭参加前の気持ち:不安と期待が入り混じって…

西川
西川
展示会に説明員として参加するのはもちろんはじめてで、正直かなり不安でした。

わかります!私も社会人としての展示会ははじめてだったので、緊張感はありましたね。
西川さんにとっては最初の展示会ですが、とても大規模でしたね。
大友
大友

西川
西川
はい… 規模感もまったく想像できなくて、「どれくらいの人が来るんだろう」ってドキドキでした。
しかも、まだ自分の部署の業務について詳細までは把握しきれていなくて。
そんな状態で、ドコモの代表としてちゃんと説明できるのかな、というプレッシャーも感じていました。

そのプレッシャー、私もすごく感じました…。
大学のときに展示の経験はありましたが、当時は学生気分で、正直そこまで責任を意識していなかったなって。
でも今回は「ドコモの一員として伝える」という立場ですから、全然違いましたね。
大友
大友

西川
西川
そうですよね…。しかも敬語とか名刺交換とか、ビジネスマナーもまだまだ不安で…。
失礼のないようにお客さまに接することができるのか心配でした。
でも、東京ビッグサイトに行けるのはちょっと楽しみでした(笑)。

東京ビッグサイト、私も久しぶりでした!
実は学生時代に研究で関わったメーカーさんや、所属していた研究室も出展すると聞いていたので、
空き時間に立ち寄れるかもって、私もちょっとワクワクしていました。
大友
大友

図.4 展示会1日目ドコモブース
予想以上の人の多さに圧倒されました!

🧑‍🏫説明員として:緊張からの成長!

西川
西川
展示会初日、最初の数回はもう…本当に緊張しました。話し方もぎこちなくて、「大丈夫かな」と思いながら説明した記憶があります。

私もです(笑)。でも、私たちのブースに来てくださる方って、みなさんとても優しかったですよね。
大友
大友

西川
西川
本当に。だからこそ、途中からは少しずつ慣れてきて、お客さまとの会話そのものを楽しめるようになりました。
特に印象的だったのが、DENDENに対して思ってもみなかったユースケースの提案をいただいたことです。

あ、それすごく覚えてます!お客さまに未来の生活をいろいろ想像してもらえてうれしかったですね
大友
大友

図5. DENDEN説明中の様子
DENDENの前で来場者と会話する様子。新たなアイデアに驚かされました!

西川
西川
DENDENの隣で展示していたスカリンのロボットもかなりの人気がありましたよね?

とっても人気がありましたね!
ドコモブースの正面に配置されていて、来場された方が最初に目にする展示でした。
大友
大友

西川
西川
あのビジュアルのインパクトは強かった…!

そうなんです!
「スカリン、かわいいですよね〜!」と声をかけると、 それをきっかけに展示の話を広げることができて。
見た目から入って、技術に関心を持ってもらうって大事だなと実感しました。
大友
大友

図6. ハーモナイズドセンサレスロボットの説明中の様子
「かわいい!」から「なるほど!」へ。スカリンが会話のきっかけに。

4. 📚学びと変化:質問から気づいたお客さま視点

西川
西川
展示会で感じたことのひとつが、「6Gって何ができるの?」というお客さまの声がすごく多かったことです。
"6G"って言葉だけが先行していて、その先にある世界や具体的な恩恵が、まだまだ伝わっていないなと実感しました。

それ、私も強く感じました!
来場者の中には通信技術以外の異分野の方もたくさんいらっしゃいましたし。
大友
大友

西川
西川
そうなんですよ。
自分たちは通信の技術者として「これすごいでしょ」と思っていたとしても、 お客さまにとっては"それが自分の生活にどう関係あるの?"という視点が大事なんですよね。
だからこそ、ユースケースを通じて6Gの意義を伝えることの重要性を改めて感じました。

たしかに…。
展示の説明に入る前に、まず「それがどんな未来につながるのか?」という話ができると、みなさんの目の色が変わりました。
大友
大友

西川
西川
あと、質問されて答えに詰まってしまった場面もあって…。
そのとき、無理に答えようとせずに、先輩に助けを求めるのも大事だと学びました。 新人ですから、どうしても現時点では分からないこともあります。

わかります。実は私も、自分の担当展示以外のことを聞かれて、説明に苦戦した場面が何度もありました。
大友
大友

西川
西川
今回の展示会を通して、 挑戦することで自分のコンフォートゾーンが広がり、新しいことに自信をもって対応できるようになることを学びました。

私は「主役は技術ではなく、お客さま」だと実感しました。私たちは未来のお客さまに価値を届ける存在であるべきですよね。
大友
大友

西川
西川
本当にそのとおりですよね。
6Gって、ただ速い通信じゃなくて、“人の生活をどう変えていくか”が本質ですよね。

5. 🚀未来にどう活かす?:この経験を次の一歩に

西川
西川
今回の展示会対応を通じて、改めて思いました。
「不安だからこそ、まず一歩踏み出してみる」ことの大切さってすごく大きいなって。

うん、私もそう思います。不安なままで終わらずに、行動してみることで見える景色ってありますよね。
大友
大友

西川
西川
実際、初日はすごく緊張していましたが、終わる頃には自信もついていて。
これからも、そういう「はじめての挑戦」を怖がらずにどんどん新しい業務に挑みたいです。 学びを積み重ねて、もっと成長していきたいです!

西川さん、いい意気込みですね!
私も今回の経験で、「お客さま視点で考えることの重要性」を改めて感じました。
大友
大友

西川
西川
展示会だと、お客さまの反応がダイレクトに返ってきますもんね。

そうそう。だからこそ、自分の部署の業務だけじゃなくて、ドコモ全体としてお客さまにどう価値を届けるか、その視点を常に持って業務に励みます!
6Gをどう活用していただくか、その未来を先回りして考えていける人になりたいです。
大友
大友

🤔読者の方へ問いかけ

💭みなさんにとって、最近「はじめて挑戦したこと」は何でしたか? 私たちのように、小さな一歩が大きな気づきや自信につながるかもしれません。

終わりに

今回の展示会対応は、私たち新入社員にとって、緊張と学びに満ちた貴重な経験となりました。 不安を抱えながら臨んだ初日の対応も、来場者の温かい反応や実践を重ねる中で、徐々に自信へと変わっていきました。 「技術を伝える」だけではなく、「お客さまとともに未来を考える」という視点の大切さを実感しました。 この経験を糧に、今後も積極的に挑戦を重ねながら、6G時代に求められる価値を自ら考え、発信していけるよう努めてまいります。